松野博一官房長官は29日午前の記者会見で、安倍晋三元首相の国葬の検証作業のため、これまでに約20人の有識者にヒアリングを行ったと明らかにした。松野氏はヒアリングは今後も続くとし、「できる限り早期に意見と論点を整理し、お示しをしたい」と述べた。
政府は国葬の費用や規模が適切だったかなどを検証するため、事務局が憲法や行政法、外交などの有識者20~30人を対象にヒアリングを実施し、結果を公表する方針を示している。
松野氏は、ヒアリングの内容を整理して本人に確認してもらう手続きなどに時間を要するとして、「現時点で(公表の)具体的な時期をお答えすることは困難だ」と説明した。
政府とは別に、国会でも与野党各会派の代表らでつくる協議会を立ち上げ、国葬の開催経緯などを議論している。臨時国会中に一定の方向性が示される予定だ。(楢崎貴司)
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