特定外来生物である「上海ガニ」(チュウゴクモクズガニ)の生きた個体(生体)を販売目的で保管したとして、警視庁は29日、中華食材販売店「中国食品友誼(ゆうぎ)商店」(東京都豊島区西池袋1丁目)の店長の男(52)ら2人を特定外来生物法違反(飼養等の禁止)の疑いで書類送検し、発表した。同店の運営法人も同じ容疑で書類送検した。
上海ガニは生態系に影響を及ぼす可能性があるため、2006年に特定外来生物に指定された。国の許可がない生体の飼育や輸入、譲渡が禁じられている。
生活環境課によると、店長らは今月1日、国の許可を得ずに上海ガニの生体194匹を販売目的で保管した疑いがある。同課は、店長らが昨年以降、上海ガニを1匹1千~2千円ほどで販売し、約1300万円を売り上げたとみている。
店長らはいずれも容疑を認め、「許可なく生きたまま販売することができないとは知っていた」と話しているという。
「ショーケースから逃げ出したことも」
上海ガニは中国・上海近郊の…