「合唱ってサスペンス劇場」 金賞22回の不来方高校が見る景色とは

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聞き手・野村雅俊
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 今年の全日本合唱コンクールは岩手の力を見せつけた大会だった。高校と小学校の部門で岩手県の代表校が全国一に輝いた。柔らかく力強い歌声は、どこから生まれてくるのか。全国大会で金賞22回、全国一8回の不来方(こずかた)高校を30年余にわたって指導してきた村松玲子・県合唱連盟理事長に、岩手の強さを分析してもらうとともに、これまでの歩みを振り返ってもらった。

――全日本合唱コンクールで不来方高、黒沢尻北小が全国一に輝きました。岩手の合唱、めざましい活躍です。

 飛躍の10年でした。昨年の大会では盛岡四高も全国1位になるなど各校が力をつけています。黒沢尻北小は3回連続全国一。反面、生徒数が減り、合唱部が消える学校も出ています。

 コロナ禍では、マスクをつけて歌うと口の形が見えず、基本姿勢を身につけるのも苦労しています。逆に耳で判断するようになって聞く力はつきました。感染防止で離れて歌うことで、広いホールでも声が通るようになりました。できることを見つけて、練習方法が多彩になった面もあります。

――合唱に親しむ地域性はあるのでしょうか。

 合唱は互いに耳を傾け、集団の中で個々の役割を担い、声が溶け合って成り立ちます。同じ仲間と同じ場所で同じ時間を共有し、飽きずに繰り返し練習する忍耐強さも必要です。奥ゆかしい県民性はプラスに働いているかもしれません。

 指導者同士の交流は活発です…

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