民族衣装が黒からカラフルに W杯開催のカタール、若者意識も変化?
ドーハ=江戸川夏樹
サッカーのワールドカップ(W杯)が開かれているカタールで、民族衣装「アバヤ」に変化が起きている。全身を覆うコートのような服で、イスラム教徒の女性の多くが外出時に着る。多数派は黒だが、カラフルなものも増えてきたという。
街では、白やピンクのアバヤを着こなす女性を見かける。特に若い人に多いようだ。「体形がスラリとみえるように」と高さ20センチほどの金や銀色のピンヒールを履く人も。
アバヤ店のショーウィンドーには、紫、ピンク、ゴールドなど色とりどりのアバヤが並ぶ。在宅が多いラマダン(断食月)時や知り合い同士のパーティーの時はさらに派手に。それを日常で着る人もいるのだという。40代の女性店員は「W杯で世界から注目が集まる。いろいろなものを試してみたい若者が増えている」と話す。
真っ白のアバヤを着ていた女性(43)は、日常用、パーティー用、買い物用など10種類を持っているという。高いものは20万円ほど。一方、学生が着るものは5千円程度だという。(ドーハ=江戸川夏樹)
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