「母ちゃん、なぜおらん」少年が抱えた悲しみ 大惨事からの49年

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堀越理菜 吉田啓
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 104人の命が奪われた大惨事から49年。熊本市中央区の明円寺で29日に営まれた大洋デパート火災の犠牲者を悼む五十回忌には多くの遺族らが参列し、いまも続く、大切な人を亡くした悔しさや悲しさを語った。

 「突然いなくなるなんて」。大塚えみ子さん(70)=山都町=は、父の田上(たのうえ)三郎さん(当時48)が亡くなった当時のことを思い出し、涙ぐんだ。病院に行った後、大塚さんの嫁ぎ先を訪ねる予定だった。その途中でデパートに寄ったと思われるという。厳しいが、娘には優しい父だった。「元気でこうしてやっとるよと伝えたい」

 竹尾修一郎さん(59)は千葉県から足を運んだ。大洋デパートで働いていた母の千代子さん(当時34)を亡くした。「なんで俺には母ちゃんがおらんのかな」。小学4年だった少年が、そう思わなくなるまでには時間がかかったと振り返る。

 寺から、次の法要は百回忌と…

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