市川團十郎「発祥の地」、海老蔵さんの襲名に歓喜 花火も打ち上げ

池田拓哉
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(44)が10月末、十三代目「市川團十郎」を襲名した。「市川團十郎家発祥の地」をうたう山梨県市川三郷町も花火を打ち上げるなど9年ぶりの大名跡復活を祝福。このたび市川さんから返礼品の扇子と手ぬぐいが届き、町内の「歌舞伎文化資料館」で29日から展示が始まった。

 町は市川團十郎白猿さんの襲名を祝い、東京・歌舞伎座で襲名披露興行初日となった11月7日、町内で花火を打ち上げた。11日には遠藤浩町長や町民約60人が興行を鑑賞し、町特産のキウイフルーツ「レインボーレッド」や和菓子などを関係者を通じて贈った。

 これらへのお礼の品として扇子と手ぬぐいが町に届いた。金色の扇子には市川家の「替え紋」のボタンの花があしらわれている。

 資料館のそばには「市川團十郎発祥の地」の顕彰碑が建つ。資料館によると、初代團十郎の曽祖父、堀越十郎家宣が武田家に仕え、北条氏との合戦で武功を立てたことで、町内の上野地区に領地を得たという。その一部が「歌舞伎文化公園」となり、資料館や会館が建てられた。

 顕彰碑は1984年に建てられた。先代の十二代目團十郎さん(故人)と、十三代目を襲名した市川團十郎白猿さんがここを訪れて除幕した時の写真が資料館に展示されている。

 2013年に亡くなった先代の團十郎さんは町をたびたび訪れた。会館の設計に携わり、自らの海老蔵襲名披露の千秋楽公演をこの会館で開くなどしたという。資料館でガイドを17年間務める八木敬子さん(71)は「先代の團十郎家のルーツへの強い思いと、町への愛情を感じた。地域にとって大きな誇りです」と話す。

 資料館には約760点の写真や似顔絵、台本が所蔵され、歴代團十郎の歩みから歌舞伎を学ぶことができる。八木さんは「歌舞伎の礎は初代と二代目の團十郎が築いたと評価されている。團十郎は歌舞伎界の最高峰の名跡。團十郎白猿さんには再び町を訪れてほしい。町民みんなの願いだと思います」と話している。(池田拓哉)

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