W杯に批判でも関係「良好」 フランス識者が読み解く欧州とカタール

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聞き手・宋光祐
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 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が、開幕後も揺れています。外国人労働者の人権問題や同性愛をめぐるカタールの対応に、欧州からの批判が収まりません。W杯をきっかけに両者の緊張は高まっているようにも思えますが、国際貿易や中東と欧州の経済関係に詳しい仏ストラスブール大学のローランス・フランク准教授は、経済的なつながりを見れば「良好な関係であることは変わらない」と話します。カタールに厳しい立場を取る欧州とカタールとの本当の関係とは、どのようなものなのでしょうか。

 ――そもそもカタールは、どうしてW杯を開催したかったのでしょうか。

 今回のW杯は、これまでにカタールが開催してきた世界規模のスポーツイベントの結果とでも言えるものだと思います。

 2015年に男子ハンドボール、18年に体操の世界選手権を開催しています。タミム首長は大のスポーツ好きとして知られ、もともとは政治的な意図よりも、愛好家としての念願があったのではないでしょうか。

 それが今では、スポーツを通して世界で自国の存在感を高められることや、外国の投資家に国が開けていると示せることが分かったのだろうと思います。世界中から人が集まるW杯は、カタールにとって、そのための絶好の機会になります。

 ――しかし実際は、人権問題をめぐって批判を浴びています。

 欧州や国際NGOから批判されている外国人労働者の人権問題については、カタールだけを批判することはできません。背景はもっと複雑です。

 カタールは石油や天然ガスの…

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