えくぼを浮かべる神像、「別本系」の源氏物語など 国の重要文化財へ

米田千佐子
[PR]

 国の文化審議会は18日、丹生川上神社(奈良県東吉野村)の木造神像20体と天理大天理市)の源氏物語(国冬本)54帖(じょう)を重要文化財にするように文部科学相に答申した。

 丹生川上神社の木造神像は主神「罔象女神坐像(みずはのめのかみざぞう)」(鎌倉時代)や男神坐像7体、女神坐像10体、童形神坐像2体から成る。罔象女神坐像は歯を見せて笑い、えくぼを浮かべる。リアリティーのある表情の豊かさが鎌倉時代の特徴をよく示す。県文化財保存課によると、平安時代~鎌倉時代のたくさんの神像が1カ所に残るまれな例という。

 源氏物語(国冬本)は住吉大社の神官で歌人の津守国冬筆とされる鎌倉時代後期の12帖、室町時代後期の42帖から成る。12帖のうち11帖は源氏物語の写本で主流の「定家本系」「河内本系」とは違う「別本系」。源氏物語の古い形が含まれるという。1人の手による鎌倉時代後期の別本系の写本がまとまって残るのはめずらしく、紫式部の書いた源氏物語に迫る貴重な資料だとしている。(米田千佐子)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント