立憲民主党の泉健太代表が30日、就任から1年を迎えた。衆院選で敗れた責任を取って代表を辞任した枝野幸男氏の後を継ぎ、政権追及路線から政策提案型の路線へ変更。それでも党勢は伸び悩み、今夏の参院選後に再び政権との対決姿勢を強める路線へ切り替えた。来春の統一地方選を控え、泉氏に展望などを聞いた。
――枝野氏から代表を継いで1年を経ました。
「これまでは、立憲を結党した先輩方に頼った党運営だった。政権を担える政党になろうと、次世代の育成に力を入れた。また党の立ち位置を現実的な中道路線に広げていくことを意識してきた」
――自身の党運営でうまくいったところ、うまくいかなかったところは。
「ジェンダー政策は一気に進めることができた。党執行部の男女同数も実現した。一方で国会では、政権との対立軸を明確にしたうえでの争点化が難しかった。このため、政権と対峙(たいじ)しようと、(今夏の党人事で)経験豊富なベテランを要職に配置した。若手、中堅がそのもとで仕事をして成長する。そんな党運営に変わったと思う」
――開会中の臨時国会では、憲法観など基本政策の違いから対立が目立った日本維新の会との「共闘」に踏み切りました。
「野党第1党にある立憲には、緊張感のある国会論戦を繰り広げ、与党に政策を修正させ、改善させる役割がある。力を増して与党と向き合うために、維新との連携が必要だった」
維新と「共闘」 その評価は
――共闘の評価と、今後のあ…