ボールを保持し、相手ゴールへ何度も襲いかかる。
スペインの圧倒的なボール支配率はW杯で際立っている。
7―0と大勝した初戦のコスタリカ戦では80・7%に達した。
1―1だった第2戦のドイツ戦でも62・6%。
パスをつないでボールを持ち、主導権を握るスタイルは一貫している。
日本代表やJリーグクラブの分析スタッフが輩出してきた筑波大学蹴球部と、人工知能(AI)を用いた分析会社「Bepro(ビプロ)」の協力を得て、日本が戦う国々の現状と攻略法を探ります。
所属先のバルセロナでも中盤を形成するブスケツ、ペドリ、ガビのパスワークは華麗だ。
スペインの「黒星」から勝機を探ると…
ところが、試合を分析すると、攻撃の起点となるパスの「配給役」が別にいることが見えてきた。
4人が並ぶDFのうち、中央…