彼らに勝たなきゃ先はない 夢のNBAへ、川島悠翔に立ちはだかる壁
聞き手・松本龍三郎
昨年の全国高校選手権(ウインターカップ)男子で、28年ぶりに頂点に立った福岡大大濠。当時1年生ながらベスト5に選ばれた優勝の立役者、川島悠翔(ゆうと)がひとまわり成長した姿で日本一を決める舞台に戻ってくる。
将来の米国挑戦を目指す17歳が痛感している世界との差や、熾烈(しれつ)な覇権争いを繰り広げる福岡第一とのライバル関係、2連覇がかかるウインターカップなどについて語ってくれた。
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アジアを知り、世界を知った、2022年
――今年はU16(16歳以下)、U18のアジア選手権でともに準優勝。U17世界選手権にも出場するなど多くの国際経験を積んだ。同年代の海外選手と戦って感じた課題は。
「アジアでは通用したのに、世界に出たら全然できないプレーがありました。大きい選手たちと対峙(たいじ)すれば高さの攻防が激しくなり、自分の高さという持ち味が出せなくなります。だからドリブルを選択するのですが、ちょっとプレッシャーを受けるとターンオーバーになってしまった。アウトサイドでのプレーは、もっと強化していきたいと思いました」
――一方で、意外に通用したプレーは。
気付かされた、磨くべき「武器」
「思ったよりスリーポイント…