オランダのハクポ、1次L3戦連続で先取点 技術だけじゃない好青年

藤木健
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 (29日、1次リーグA組、オランダ2-0カタール)

 オレンジ軍団に、新たなスター誕生の予感だ。オランダのFWハクポ。同国の名門PSV所属の23歳だ。

 前半26分。敵陣左で後方からのボールを、中央のMFクラーセンへ立ち足の裏を通すしゃれたワンタッチパス。リターンパスを受けて中央に持ち上がり、シュート。ゴール右へ沈めた。

 これで3戦連続ゴール。それもすべて先取点だ。「(A組を)1位突破できたこと、それにゴールで貢献できたことがうれしい」

 前線のプレッシャーの中で球を正確に扱う技術に加え、視野の広いプレーでチャンスになるスペースを見つけ出す能力も折り紙付き。2トップの一角だけでなく、トップ下でも重宝されるゆえんだ。

 4年前のW杯ロシア大会時は19歳。「(欧州予選で敗退したため)オランダがいなくて、試合を見ていても楽しみが少なかった。自分がW杯に出られるなんて思っていなかった」

 初めて代表に選ばれたのは昨年6月。大会前は国際Aマッチ9試合で3得点だった若武者が大舞台でのびのびと躍動している。

 その実力を、71歳のファンハール監督も褒めちぎる。「スターになるすべての要素を持っている。加えて、人間性が素晴らしい。何事に対してもオープンマインドだ」

 「前線の選手が小粒」「彼が最後の希望」――。

 そんな風にささやかれる今大会のオランダだが、当のハクポはどこ吹く風だ。「僕が最後の希望だなんて思わない。周りには素晴らしい選手ばかりだから」

 取材エリアでは、はにかみながら、まっすぐと、母国以外のメディアにも懸命に答える。勝ち上がっていけば、得点王争いも視野に入る。「一番大事なことは勝利。チームが勝つためのゴールがとれれば、僕はうれしい」。愛されそうな、好青年だ。藤木健

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