ヒジャブ巡る急死女性の名、観客席に W杯イラン―米国戦もデモの影

ドーハ=飯島健太
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 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は29日、1次リーグB組の第3戦があり、国交のないイランと米国が24年ぶりに対戦した。イランは0―1で敗れ、同リーグ敗退が決まった。観客席では一時、イランで2カ月以上続く反政府デモの発端になった女性の名前が掲げられた。

 イランでは9月に22歳のマフサ・アミニさんが髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の着用をめぐって逮捕された後、急死した事件を受け、政府を批判するデモが今も続いている。

 29日の会場となったアルスママ競技場では、イランのサポーター5人が試合の後半、アミニさんの姓名をローマ字で記した紙10枚を両手で掲げた。ロイター通信によると、この紙は会場の警備員に没収されたという。イランと良好な関係を保つカタール側はイラン戦で警備を強化し、抗議活動に関連する言動に注意を払っていたとされる。

 一方、イラン代表の選手たちはこの日の試合前も、第2戦に続いて国歌を斉唱した。選手たちは21日の初戦では口を閉じ、デモに連帯する姿勢を示したと受け止められていた。

 米CNNは28日、大会警備関係者の話として、イラン選手は当局者側から初戦後、国歌斉唱を拒んだ場合に家族が拘束され、拷問を受けることになると通告されていたという。(ドーハ=飯島健太

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