米議会襲撃、極右団体リーダーに有罪評決 扇動共謀罪を初めて認定
ワシントン=高野遼
昨年1月6日に起きた米連邦議会襲撃事件に関わったとして、首都ワシントンの連邦地裁陪審団は29日、極右団体「オースキーパーズ」の創設者スチュワート・ローズ被告に対し、扇動共謀罪で有罪とする評決を言い渡した。主要人物とされるローズ被告への判決は、事件をめぐる重要な裁判の一つとして注目を集めていた。
この事件で、扇動共謀罪での有罪評決が出たのは初めて。政治的な意図で、襲撃事件が事前に計画されたと認定された。米メディアは「司法省にとって歴史的な勝利だ」と伝えている。
ローズ被告は、トランプ前大統領が敗れた2020年11月の大統領選を受け、バイデン大統領への権力移行を阻止するために、他の参加者と共謀し、武装した人たちを集めて議事堂を襲撃したとして、「オースキーパーズ」の他のメンバーらとともに起訴されていた。ローズ被告は、襲撃の計画はなかったとし、起訴内容を否認していた。
この日の評決では、ローズ被…
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