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新型アルツハイマー薬の実用化、高まる期待 副作用など課題も

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サンフランシスコ=真海喬生
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 エーザイが開発中のアルツハイマー病の新しいタイプの治療薬「レカネマブ」が日本でも近く、実用化される可能性が出てきた。レカネマブは長期間、認知機能の低下を抑制することを狙った薬。認知症の当事者や家族の期待は大きいが、副作用の懸念があるなど実用化に向けた課題も多い。

 エーザイは29日、米サンフランシスコでの国際学会で、レカネマブの臨床試験(治験)結果の詳細を発表した。薬の使用開始から6カ月で、偽薬と比べて認知機能の悪化が抑えられ、18カ月時点では27%抑えられたという。会社側は「統計学的に高度に有意」な結果としており、日米欧で年度内に承認申請する予定だ。早ければ来年中に日本でも承認され、実際に使われ始める可能性がある。

 エーザイは米国では、別の治験結果をもとに当局に迅速承認を申請しており、結果が来年1月6日までに出る予定だ。ただ、迅速承認では高齢者向けの保険が原則として適用されず、普及は難しい。エーザイは今回の結果を用いて、通常の承認を目指している。

 レカネマブは米国のバイオジェンと共同で開発している抗体医薬品。これまでの薬は一時的に症状を改善するが、やがて薬を使う前と同じスピードで認知機能が低下していた。一方、レカネマブは直接、病気の原因物質に作用し、認知機能の低下を長期間抑制することを狙った薬だ。症状が軽い段階の人に投与すれば認知機能を長く維持することができ、当事者や家族の生活の質の向上への貢献が期待される。

 一方、副作用への懸念もある…

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