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【そもそも解説】アルツハイマー病新薬「レカネマブ」、その実力は?

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真海喬生 後藤一也 編集委員・辻外記子
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 アルツハイマー認知症は、世界に約5千万人いるとされる認知症の人のうち、約7割を占めるとされます。高齢化が進み、さらに増えると予想される中、新しいタイプの治療薬が開発されています。どんな薬で、どんな期待や課題があるのでしょうか。Q&Aにまとめました。

 Q 新しい治療薬とは?

 A 日本のエーザイが主導し、米国のバイオジェンと共同で開発している「レカネマブ」が注目されている。

 ヒトを対象に薬の効果や安全性を調べる最終の臨床試験(治験)で、症状の悪化を18カ月間で27%抑え、「統計学的に有意」とする結果が出た。

 薬は国の規制当局が効果や安全性を審査し、承認しなければ使えない。米国では1月6日に迅速承認され、エーザイはその後、米当局に通常の承認に切り替える申請を提出した。

病気の原因物質を標的とする「疾患修飾薬」

 また、エーザイは日本と欧州でも薬事承認を申請した。

 Q どんな薬?

 A 疾患修飾薬(disease-modifying drugs)と呼ばれ、神経が失われることや細胞死を遅らせるメカニズムを持つ。病気の原因となっている物質を標的とし、発症の進行を抑制する。

 この薬を使っても、時間の経過とともに認知機能は落ちるが、病気の原因とされる脳内の物質に直接作用し、悪化スピードを緩やかにすることを狙っている。

 これまで使われてきた、アリセプトやメマリーなど4種の薬は、症候改善薬(symptomatic drugs)と呼ばれる。神経の情報を伝えやすくし、症状の改善を狙うものだ。病気そのものの原因を標的にするものではない。

 症候改善薬を使うと、薬を使わないグループと比べ、一時的に認知機能は良くなる。だが、やがて使用前と同じスピードで悪化し始めるとされる。

 Q 誰でも使えるの?…

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