能楽の名門一族、能楽を愛する洋服店主 伝統文化の担い手奪った原爆

有料記事核といのちを考える

編集委員・副島英樹
[PR]

現場へ! 被爆を伝承する④

 ソプラノ歌手の豊嶋(てしま)起久子がめざす「被爆体験伝承者」は、2012年に養成事業が始まり、広島市によると現在164人が「伝承者」として活動している。今年度は48人の応募があった。昨年度の実績では、伝承者の講話は431回実施され、約1万8500人が聴講した。

 今年度には広島市の「家族伝承者」の養成研修も始まり、54人の応募があった。一族の被爆史にも光を当てようと調査を続ける豊嶋は、「被爆体験証言者」の岸田弘子(83)の「伝承者」をめざすとともに、「家族伝承者」も視野に置いている。

 兄弟6人でシテ方とワキ方がそろい、立派な能楽が家族だけでできる「能楽界の特異な存在」――。戦前の「週刊朝日」で豊嶋一族はそう紹介されている。長男は後の人間国宝、豊嶋弥左衛門。次男は金剛流シテ方の豊嶋豊。その孫が起久子だ。

 三男の要之助と六男の文二が…

この記事は有料記事です。残り976文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント
核といのちを考える

核といのちを考える

被爆者はいま、核兵器と人類の関係は。インタビューやコラムで問い直します。[記事一覧へ]