講義の合間に駐車場に向かい被害 宮台真司さん「誰かわからず」

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 東京都八王子市の都立大南大沢キャンパスで29日夕に首などを切りつけられた同大学教授で社会学者の宮台真司さん(63)が、自身を襲った人物について「誰かわからない」と警視庁に説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。宮台さんは講義の合間に向かった駐車場の近くで被害に遭ったといい、同庁は宮台さんを襲ったとされる男の行方を追っている。

 捜査関係者によると、宮台さんは29日午後4時15分ごろ、キャンパス内の路上で男に背後から襲われ、首や後頭部、脇、ひざなどを複数回切りつけられたほか、身を守ろうとした際に両腕にも多数の傷ができるなど1カ月の重傷を負った。病院に運ばれ、命に別条はないという。

 宮台さんは事件直前の同4時10分に講義を終え、自身の車に荷物を取りに行くため、次の講義が始まるまでの10分間を使って、校舎を出てキャンパス内にある駐車場に向かっていたという。当時は現場の周囲に人が少なく、男については「暗がりで誰かわからない」と同庁に話しているという。

 宮台さんを襲ったとされる男は、事件後に現場から北東へ約80メートル離れた門からキャンパス外に出る姿が近くの防犯カメラに映っていた。現場に凶器は残されておらず、刃物を持ったまま逃げたとみられるという。男は20~30代くらいで身長180センチ前後、黒のニット帽にジャンパー、ズボン姿だった。

 同庁は殺人未遂事件として捜査をしている。

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