ホンダ、高速道路での自動運転「レベル3」を全速度で 20年代後半
神山純一
ホンダは1日、高速道路での自動運転技術「レベル3」について、現在は渋滞時(時速50キロ以下)の走行に限られているのを、すべての速度(各国の法定速度内)に広げる方針を明らかにした。2020年代後半までの技術確立をめざす。
特定の場所や条件のもと、緊急時を除いて車がすべて操作をするのが「レベル3」。運転手はハンドルから手を離し、カーナビを操作したり、テレビを見たりできる。ホンダは高級セダン「レジェンド」(21年発売、生産終了)に世界で初めて導入したが、高速道路などの渋滞時に利用が限られていた。
新技術は、次世代自動運転システム「ホンダセンシング エリート」に盛り込む。実現の鍵を握るのが人工知能(AI)だ。クラウド上に蓄積した走行データをAIに反映し、進化させる。周辺環境への理解が深まり、場面に適した操作ができるようになる。
一般道での導入も検討
自動運転できる範囲も広げる…