就活日程、「専門人材」は前倒しへ 2026年入社から、政府検討
橋本拓樹
政府は30日、大学生らの就職活動のルールをめぐり、「専門性の高い人材」については採用の日程を前倒しする方向で検討することを決めた。2026年春に入社する学生から対象とし、来秋までに結論を出す。外資系など就活ルールと距離を置く企業との人材獲得競争で不公平にならないようにする狙いとみられる。
政府主導の就活ルールでは、すべての学生を対象に、採用面接は大学4年の6月、内定は10月からと定めている。こうした日程を、現在の大学1年生から専門性の高い人材に限り前倒しする方向だ。
具体的にどんな人材が対象になるかは明らかにされていないが、需要の増えているデジタル分野の技能を持つ学生などが対象になりそうだ。政府は6月に閣議決定した「骨太の方針」でも、「専門知識・技能を持った新卒学生や既卒数年程度の若者」を対象に、就職・採用方法の見直しを検討するとしていた。
今回の見直しの背景には、政…