岡口判事のSNS投稿、「裁判の信頼失う」 弾劾裁判で検察官役主張

根岸拓朗
[PR]

 SNSの投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして訴追された岡口基一・仙台高裁判事(56)=職務停止中=を辞めさせるかを決める弾劾(だんがい)裁判の第2回公判が30日、裁判官弾劾裁判所(裁判長・松山政司参院議員)であった。罷免(ひめん)を求める検察官役の国会議員が冒頭陳述し、「岡口判事の行為が許されれば、ほかの裁判官も同様の投稿をし、裁判への信頼を損なう懸念がある」と指摘した。

 訴追対象は2017~19年のツイッターフェイスブック上の投稿など13件。検察官役は「高裁などから注意された後も遺族感情を傷つける投稿を繰り返した」とも述べた。

 この日は検察官役の証拠も法廷で説明され、遺族の証人尋問を行うことなどが決まった。次回の公判は来年2月8日の予定。

 岡口判事側は3月の初公判で「罷免にあたらない」と主張している。

 弾劾裁判では「裁判官としての威信を著しく失う非行」などが疑われ、訴追された裁判官の罷免の可否を国会議員が判断する。裁判官役14人の3分の2以上が賛成すると罷免が決まり、裁判官は法曹資格も失う。

 岡口判事は17年、東京高裁が誤ってウェブサイトに載せた殺人事件の判決文を引用し、ツイッターに「首を絞められて苦しむ女性に性的興奮を覚える性癖を持った男」「そんな男に無残にも殺されてしまった17歳の女性」と投稿した。19年には、抗議した遺族についてフェイスブックで「俺を非難するようにと、高裁に洗脳されている」などと書き込んだ。(根岸拓朗)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント