バイデン米政権、半導体の補助金競争に参入へ 国内増産で実績づくり
ベイシティー=榊原謙
バイデン米大統領は11月29日、中間選挙後初めて半導体工場を視察し、半導体の米国内での生産を立て直す決意を表明した。スマートフォンから戦闘機にまで使われる半導体の自国生産の重要性が高まるなか、巨額の補助金をてこに企業から米国内での増産を引き出す狙いだ。だが、東アジアに生産拠点が集中する現状の打開は容易ではない。
バイデン氏はこの日、ミシガン州ベイシティーを訪ね、韓国半導体大手SKハイニックスの関連企業の半導体材料工場を視察。200人以上の社員らを前に演説し、「半導体生産を回帰させるため、記録的な額のお金をつけた。それがこの法律だ」と強調した。
バイデン氏が11月8日の中…