呉服店7代目からプロ野球「記録の神様」へ 山内以九士の生涯たどる

阪本輝昭
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 プロ野球の公式記録集計に新分野を切りひらき、「記録の神様」の異名をとった松江市出身の元パ・リーグ記録部長、山内(やまのうち)以九士(いくじ)(1902~72)の生涯と事績をたどるトークライブが12月3日午後2時から、松江市白瀉本町の市民活動センターである。松江観光協会観光プロデューサー羽田昭彦さんの企画。定員100人、参加費1800円(税込み)。

 山内の孫で、6月に評伝「『記録の神様』山内以九士と野球の青春」(道和書院)を著した読売新聞記者の室靖治(やすじ)さんが登壇する。

 山内は同市の呉服店の7代目として生まれた。戦前・戦後を通じてプロ野球の規則委員や公式記録員をつとめ、当初未熟だったルールの整備や記録の集計に尽力。現在につながる記録集計の考え方の基礎をつくり、プロ野球草創期からの記録を整理した功労者としても知られる。「防御率」「自責点」などの用語を考案し、「ベースボール・レディ・レコナー」(打率早見表)を開発するなど多彩なかたちで野球の発展に貢献。死後の85年に野球殿堂入りを果たした。

 孫の室さんは、3年前に亡くなった母の遺品に山内に関わる貴重な資料がいくつも含まれているのを知り、山内の生涯を調べて本にすることを決意。当時の野球雑誌や書籍、ゆかりの人の日記などを手掛かりに山内の事績や人物像を描き出していった。

 室さんは「野球が日本に伝わって今年で150年。今年はプロ野球界でも大記録の樹立が相次ぎ、連綿と積み上げられた『記録』の重みが改めて広く知られる年になった。そんなタイミングで、『記録』に文字どおり生涯をかけた山内のことを地元・島根の方々に知ってもらえたらうれしい」と話している。

 要予約。問い合わせは松江観光協会(平日のみ、0852・27・5843)へ。(阪本輝昭)

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