民間初の月探査計画、黒子は日本の損保会社 「宇宙保険」でサポート

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高橋諒子
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 宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」(東京)が、無人の月着陸機の打ち上げに挑む。打ち上げに成功し、無事に月までたどり着けば、民間初の偉業となる可能性がある。その歴史的な挑戦を陰で支えているのは、日本の損害保険会社による宇宙保険だ。

 民間初となる月探査計画「HAKUTO―R」を進めるアイスペースは、月着陸船の打ち上げが何度か延期され、12月1日午後5時37分(米東部時間同日午前3時37分)に予定されている。

 今回の打ち上げで、保険を引き受けるのは三井住友海上火災保険。アイスペースと共同で「月保険」を開発した。打ち上げから月面着陸までに起こりうる損害を切れ目なく補償する。宇宙での機体の状況は目でみて確認できないため、月着陸船から発信されるデータによって異常を検知して、保険金を支払う仕組みだという。

 宇宙産業は今、スタートアップ企業が次々と参入し、民間人の宇宙旅行者も登場するなど盛り上がりを見せている。内閣府は2017年、当時約1・2兆円ほどだった国内市場を30年代早期に倍増させるという目標も打ち出している。宇宙ビジネスの動きが活発になる中、保険業界の競争も激しくなっている。

 三井住友海上は宇宙保険との…

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    藤井涼
    (CNET Japan編集長)
    2022年12月1日15時37分 投稿
    【視点】

    宇宙業界にいないと、そもそも存在すら知らない方が多いであろう「宇宙保険」の国内プレイヤーの動きをまとめて理解できる記事でした。宇宙保険は国ごとではなく、国際単一市場によって取り扱われており、世界でも40社弱、従事者数は約100名という非常に

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