森保監督「強豪と真剣勝負、幸せに思う」 スペインとの決戦前に会見
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表(世界ランキング24位)は1日(日本時間2日)、1次リーグE組最終戦でスペイン(同7位)と対戦する。勝てば2大会連続の決勝トーナメント進出、負ければ敗退、引き分けなら、同時刻に行われるドイツ―コスタリカ戦の結果次第となる。決戦を前に、森保一監督とGK権田修一が30日、記者会見で思いを語った。
日本は初戦でドイツに歴史的勝利を飾り、第2戦ではコスタリカに敗れた。
日本中から称賛と批判が渦巻く展開になっていることについて、森保監督は「勝てば称賛、負ければ批判は勝負の世界なので当たり前。国民のみなさんがサッカーに興味を持って、議論してくれることを非常にうれしく思う」と語った。
権田は「何があってもプレーするのは自分。称賛されたから自信過剰になっても、批判されたから自信を失ってもよくない。森保さんの下でやってきたことを信じ続けてやることが大事」と、指揮官への信頼を口にした。
ドイツ戦では再三の好セーブで最優秀選手に選ばれたが、コスタリカ戦は「準備していれば止められた感覚がある」と振り返るシュートを決められて敗れた。
試合後には「過去は変えられない。未来を変えることはできる」と森保監督に言われたという。
「そういう(批判される)ポジションなので悔しいことはあるし、もう少し何かできたんじゃないかと思うこともあるけど、変えられるのは過去ではなく未来。監督の言葉を大事にしている」と明かした。
森保監督はスペインについて「ダイナミックさと技術、戦術を持ち合わせている素晴らしいチーム」とたたえた上で、「W杯で優勝した世界の強豪と真剣勝負で戦えることを幸せに思っている。プレッシャーがかかる試合だと思うが、選手が普段の力を100%出してくれれば、結果はついてくると思う」と語った。
権田は「決勝トーナメントが1試合増えたような感覚。ベスト32からベスト16への戦いが明日の試合になるという気持ちで臨みたい」と負けられない試合に挑む心境を表現した。
「上に行くためにはどこが相手でも勝っていかないと、目指しているベスト8以上は成し遂げられない。僕らのすべてをぶつけたい」と力を込めた。
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