「東京じゃなくてもいい」移住を望む若い世代 失敗しないためには

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滝沢貴大
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 きっかけはやはりコロナ禍だった。

 丸山義貴さん(34)は年の瀬の金曜日、東京・有楽町に足を向けた。

 「久しぶりの車の運転が不安なんですが、大丈夫でしょうか」「移住の補助金って、どういうものがあるんですか」

 東京交通会館の8階にある「ふるさと回帰支援センター」で、移住の質問を相談員にぶつけた。ネットでも調べてきたが、直接聞いた方が現地での暮らしをイメージできると思った。

 丸山さんが東京の住人になったのは10年前。大学卒業後は静岡に住んでいたが、IT業界への転職を志して上京した。満員電車に驚いたことを覚えている。

 友達も多くできたが、コロナ禍で公私ともに人と会う機会を奪われた。東京が嫌になったわけではない。けれど、東京じゃなくてもいいと思うようになった。

新幹線で東京から1時間半 気が向いたら東京に帰れる

 移住先は長野しか浮かばなか…

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