第33回不倫、出版業界では公然の秘密だった 寂聴さんと井上光晴さんの7年

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岡田匠
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井上荒野さんに聞く③

 井上荒野(あれの)さん(61)が5歳のとき、瀬戸内寂聴さんと井上光晴さんは出会った。母も寂聴さんと仲が良く、文才もあった。寂聴さんや父と同じ作家になって、3人の関係を『あちらにいる鬼』に書いた荒野さんにとって、寂聴さんはどんな存在だったのか。

 ――寂聴さんと光晴さんの関係を知ったのは、いつですか?

 みんなに聞かれるんですけど、よくわからなくて。うすうす、そういう関係だろうなあ、とは思っていましたが、ちゃんと知ったのは、いつなんだろう。本当に覚えていないんです。

 2人が7年間も付き合っていたことは、出版業界では公然の秘密でしたが、娘である私の耳には逆に入ってこないんですよね。父との関係を断つために出家したことも、寂聴さんに聞いて初めて知りました。

 ――寂聴さんに対しては、どういう気持ちでしたか。

父の不倫相手だった寂聴さん。井上荒野さんにとって寂聴さんはどんな存在だったか、記事の後半で語られます。

 私も母の感覚を受け継いでい…

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