第40回寂聴さんの一番すてきな恋人は?「み~んな、つまんない男だったわ」

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岡田匠
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井上荒野さんに聞く⑩

 瀬戸内寂聴さんが元気だったら、井上光晴さんとの関係をどのように書いただろうか。光晴さんの長女で、『あちらにいる鬼』を書いた井上荒野(あれの)さん(61)は、それを読みたい。寂聴さんが亡くなって1年。今も忘れられない寂聴さんの言葉も教えてもらった。

 ――寂聴さんに最後に会ったのは、いつですか。

 『あちらにいる鬼』を書いているときに2、3回、寂庵(じゃくあん)に話を聞きに行きましたが、そのときが最後だったと思います。そのあとは、小説の感想を聞いたり、単行本になったときに帯を書いてもらったり、ずっと電話でした。

 亡くなったことは、編集者に教えてもらいました。体調を崩して入院していると聞いていたので、「不死鳥のような人だから大丈夫。きっと回復して、また元気になるよね」と編集者と話していた矢先だったんです。

 ――何度も大病をしても、そのたびに元気になっていましたよね。

 「訃報(ふほう)」と書かれたメールが編集者から届きました。「ああ、やっぱりダメだったんだ」と、自分でもびっくりするぐらい悲しかったんですよね。インターネットやテレビのニュースで、寂聴さんが笑っている写真や映像を見ると、涙が出てきて。

 ――寂聴さんが元気だったら、どんなことを聞きますか。

寂聴さんにとって最もすてきな恋人は誰だったのか。井上荒野さんの問いかけに寂聴さんは答えました。

 教えてもらうというよりは…

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