(29日、1次リーグB組 米国1―0イラン)
サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で11月29日、国交がない米国とイランが対戦した。
長らく敵対関係にある両国の代表がどう戦い、それぞれのサポーターはどんな言葉をかけあうのか。
ふだん、テヘランを拠点に取材をしている私にとっては、大きな関心事だった。
イランは1979年の革命を経て、イスラムの教えを忠実に守る宗教国家となった。反米の学生らが在テヘランの米国大使館人質事件を起こし、80年に米国と断交した。
このため、政治的な対立がどう影響するのかに注目が集まっていた。
「いい試合を!」笑顔で叫び合うファンたち
第3戦の会場となったアルスママ競技場。
試合開始3時間前の午後7時ごろ、ライトで照らされた白い競技場の外に、米国とイランのサポーターが続々と集まった。
あちこちで写真を撮り合い…