NY株、700ドル超高 FRB議長が利上げペース鈍化を示唆

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ニューヨーク=真海喬生
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 米ニューヨーク株式市場は11月30日、主要企業でつくるダウ工業株平均が700ドル超上昇した。米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が12月に利上げ幅を縮める可能性に言及したことから景気減速への懸念が和らぎ、株式が買われた。終値は前日より737・24ドル(2・18%)高い3万4589・77ドル。

 パウエル氏は同日の講演で、「インフレを引き下げるのに十分な(政策金利の)水準に近づくにつれ、利上げペースを緩やかにすることは理にかなっている」としたうえで、その時期は「早ければ次回12月会合で訪れるかもしれない」と述べた。一方で、市場による早期の利下げ期待を念頭に、「歴史は引き締め政策の早まった緩和を強く戒めている」と引き締めを継続する考えも改めて示した。

 激しい物価高(インフレ)を…

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