母は75歳で入信、1億円以上献金 返金求める女性が新法に抱く懸念

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる高額献金などの問題を受け、新しい法律ができる見通しになった。

 関東地方の60代女性は、亡くなった母親が元信者で、生前1億円以上を献金し、教団に返金などを求めてきた。

 国会での議論を細かくチェックしてきた女性。法案は将来の過度な献金防止や、その後の救済につながるのか。女性の体験に沿って考えた。

始まりは11歳で亡くなった妹の供養

 母親は75歳だった2004年、親族に勧誘され入信。11歳で亡くなった母親の妹の供養として、献金したのが始まりだった。

 その後、少なくとも30回にわたり、1回数十万~数千万円を献金してきたという。

 母親は15年、教団側に脱会…

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    末冨芳
    (日本大学文理学部教授)
    2022年12月1日16時16分 投稿
    【視点】

    政府案の救済法は、相当に限定された事例しか救えないことはすでに明らかです。この記事は、別居している成人した子どもが、本来であれば相続できた父の資産を、母が旧統一教会に巻き上げられた事例ですが、救済法の対象にならず、被害者は泣き寝入りのままで

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