日本財団の笹川会長 ミャンマーで停戦を仲介 国軍トップから依頼
ヤンゴン=福山亜希
クーデターで実権を握ったミャンマー国軍と、西部ラカイン州の少数民族武装勢力「アラカン軍」が停戦で合意し、仲介した日本財団の笹川陽平会長が1日、朝日新聞の取材に応じた。笹川氏は「他の少数民族武装勢力との停戦も実現させたい」と語り、和平交渉に意欲を見せた。
日本財団が11月29日、停戦合意を発表した。
ミャンマーでは1948年の独立以来、少数民族武装勢力が国軍との間で衝突と停戦を繰り返してきた。笹川氏は、アラカン軍と国軍の双方から要望を受けて、「ミャンマー国民和解担当日本政府代表」の立場で交渉してきた。11月25~27日にミャンマーを訪問。首都ネピドーで国軍トップのミンアウンフライン最高司令官と面会し、最大都市ヤンゴンから電話でアラカン軍のトップと話し合った。
その結果、人道支援が続いて…