沖縄から差別問いかける「水平社宣言」 琉球語に訳した彫刻家の願い

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大滝哲彰
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 《人の世に熱あれ、人間に光あれ――》。日本初の人権宣言といわれる「水平社宣言」は、被差別部落出身者の尊厳をうたった。ちょうど100年の時を経て、沖縄から差別を問いたいと、ある彫刻家が宣言を琉球語に翻訳した。

 《チュ ニンジンヌ イチミンカイ、ニチ、ウタビミソーリ》

 《チュ ニンジンニ、ヒカリ、ウタビミソーリヨ》

 冒頭の一節の琉球語訳だ。

 宣言は部落差別の撤廃と、人間の自由と平等への願いを込め、人権運動家の西光(さいこう)万吉(1895~1970)が1922年に起草した。

 訳したのは、沖縄県うるま市浜比嘉(はまひが)島出身の金城実さん(83)。宣言100年、沖縄の本土復帰50年の節目に合わせ、約1年かけて翻訳した。

 金城さんは60年代から約30年にわたって大阪で暮らした。

 被差別部落にある学校で教壇に立ち、差別の実態を目の当たりにした。部落出身だからと結婚を拒まれる人や、就職できない人を見てきた。

 ある正月、屋台が並ぶ神社を…

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