鳥取県内で初の鳥インフル、11万羽の殺処分開始 自衛隊派遣を要請
大久保直樹
鳥取市の養鶏場で採卵鶏が死んでいた問題で、鳥取県は1日、遺伝子検査の結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が確認されたと発表した。県は同日朝、この養鶏場で飼育されている採卵鶏約11万羽の殺処分を始めた。県内養鶏場で鳥インフルエンザが確認されるのは初めて。全国では今季22例目。
県は同日午前5時、自衛隊に災害派遣を要請し、対策本部会議も開催。平井伸治知事が殺処分などの防疫作業の開始を指示した。養鶏場の半径3キロを移動制限区域に、10キロを搬出制限区域としたほか、主要道路5カ所に畜産関係の車両を消毒するポイントを設けた。
県庁の講堂では未明から各課の応援職員が集まり、健康観察をした後、マニュアルで作業手順を確認。防護服に着替え、バスに分乗して養鶏場へと向かった。殺処分は3日まで24時間態勢で作業を続ける。
鶏舎の消毒など全庁あげての…