米軍が街にやってきた 店先に星条旗、早速起きた「あるまじきこと」

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加治隼人
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 11月はじめの土曜日の夜、人口約10万人の市の繁華街は週末のにぎわいを見せていた。

 薄暗いアーケード街を中心にした一帯に、古びたスナックや居酒屋が軒を連ねる。その中で、あるスポーツバーの店先の真新しい星条旗が風に揺れていた。

 扉を開けると、30歳前後の米軍関係者7人ほどが談笑しながら軽食や酒を楽しんでいた。

 声をかけてみると、同僚3人とピザを囲んでいた20代女性は「この街は好きです。人も良いし、落ち着いていて安全だし」。入り口の星条旗を見かけて「うれしくなって」来店して以来、ほぼ毎日、足を運んでいるという。

昔から自衛隊とともに栄えてきた――。地元の人がそう表現する「基地の街」。記者が歩いてみると、街の風景は早くも変わりつつあった。

 「私たちが駐留することを街の人が良く思っていないとニュースで聞いていたから、歓迎されていないかもと思っていたけど、安心しました」と話した。

 街は、海上自衛隊鹿屋航空基地のある鹿児島県鹿屋市。この日の日中、市中心部にある基地では、米空軍の無人偵察機MQ9の運用を月末に控えてのデモ飛行が実施されていた。

 8機のMQ9を同基地で展開する1年間にわたり、米軍関係者150~200人が市内のホテルに泊まって生活する。戦後の進駐軍を除くと、鹿児島県内に米軍部隊が駐留するのは初めてだ。

 スポーツバーにいた米軍関係者は皆、街に対する好意的な印象を語ってくれたが、一方で仕事の話については全員が「答えられない」と口にするのを控えた。

「経営上向いた」「来られても…」 飲食店関係者は

 店の経営に関わる吉留京子さ…

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    真鍋弘樹
    (朝日新聞フォーラム編集長=社会、国際)
    2022年12月4日11時14分 投稿
    【視点】

    この記事を読んで脳裏に浮かんだのは、「本土の沖縄化」という言葉でした。外国の軍隊が駐留すると、地域に何が起きるか。余すことなく伝えているルポです。 記事のタイトルに「早速起きた『あるまじきこと』」とあります。これが何だったのかは本文を