立て続けのゴール、ファンは総立ちに 早朝のPV、ドイツ戦超える熱

森保ジャパン

伊木緑 上山浩也
【動画】W杯カタール大会でスペインに勝利で喜ぶ渋谷のサポーター=西田堅一撮影
【動画】スペインに勝利、日本各地で喜び
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 サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグ最終戦。日本は強豪スペインを2―1で破り、決勝トーナメント進出を決めた。早朝から声援を送ったファンは総立ちで沸いた。

 2日午前4時、東京・芝公園のイベントスペース。早朝から420人が大型スクリーンで試合を観戦した。

 後半、立て続けの2ゴールに、ファンは総立ちに。横浜市の大学生、鳥次啓斗さん(19)は「新型コロナで試合ができなくなったりスタジアムで声が出せなくなったりした中で、やっとスポーツの熱さが戻ってきた」。23日のドイツ戦も飲食店で観戦したが「ここまでは盛り上がっていなかった」といい、ドイツ戦の大金星以降、「久しぶりに日本中が一つのものに盛り上がれている気がする」。

 東京都内の会社員の西崎一郎さん(60)は、日本が1993年のアジア最終予選で、W杯初出場を逃した「ドーハの悲劇」の当時の代表ユニホームを着込んで駆けつけた。ユニホームのデザインが変わるたびに購入し、最新のものも持っているが、「カタールでの大会だからやっぱりこれを着ようと思って」。

 Jリーグは浦和レッズを応援する。スタジアムでは声を出しての応援が制限されているため、「W杯の中継から聞こえてくる歓声はやっぱりいいなと思う。早くそういう日常が戻ってくるといい」。

 8年来の堂安律選手ファンだという宮城佳歩さん(25)は前半終了時、「後半は堂安が出てきて、有言実行してくれるはず」と語っていた。予想通り、堂安選手が出場し、直後にミドルシュートを決めた。宮城さんは一緒に訪れた看護師仲間と跳び上がって喜んだ。

 決勝ゴールを決めた田中碧選手のユニホームを着た山下信子さん(53)は、観戦仲間と一緒に試合を見たくて、大阪府から駆けつけた。98年フランス大会からほとんどの大会を現地で観戦。看護師という職業柄、コロナ禍の今回は現地観戦をあきらめた。田中選手のインスタグラムに応援のダイレクトメッセージを何度も送った。決勝T進出が決まると「やってくれると信じていました。今回の代表はチーム内でコミュニケーションがよく取れているところがいいと思う」と話した。

 早朝の開催ながらチケットは完売。主催者によると、特に23日のドイツ戦の後から売れ始めたという。伊木緑

愛知でも熱狂「このあとの仕事への力になりました」

 サッカーワールドカップで日本の決勝トーナメント進出が決まると、愛知県安城市のスポーツバー「446(よんよんろく)」では50人以上の客がニッポンコールを響かせた。

 日本代表とスポーツバーを応援するイベントを行う同市の運送業・西脇謙太郎さん(36)が応援の音頭をとった。逆転勝ちに「リードを許した前半はどうなるかと思ったけど、このあとの仕事への力になりました」。前日の仕事後、2時間ほど仮眠してから来ていたという建築業の男性(45)は「午前8時の朝礼に行かないと。きょうも頑張らないと、ですね」と笑った。

 同店はコロナ禍で2年半ほど休業していたが、系列店の店長だった横山貴さん(51)が独立して新オーナーとなり、W杯初戦だったドイツ戦の前日にオープンしたばかりだった。

 もともとスポーツ好きが集う店。初戦で50人ほどだった客は、2戦目のコスタリカ戦で約100人に。この日は午前4時のキックオフにもかかわらず、50人以上が来店した。

 「今日は絶対に勝つしかない。勝つのを見よう。カタールにみんなの声を届けよう」。試合前にサポーターにそう声をかけていた横山さんは「ドイツ戦の前日にむりくりオープンさせた感じだったけれど、そこで奇跡の撃破に始まり、快進撃が続く。今後も楽しみですね」と目を細めた。(上山浩也)

大阪でも熱狂「何が起こったのか意味がわからん」

 大阪・ミナミのスポーツバー「スタジアムカフェ」(大阪市浪速区)には深夜にもかかわらず、日本代表ユニホームを着たり、顔に日の丸を描いたりしたファン約25人が詰めかけた。

 1点をリードされて迎えた後半。堂安律選手が同点ゴールを決めると、ファンは「おー。堂安ー」と、席を立ちあがり拳を突き上げた。そのわずか数分後、田中碧選手がボールをゴールへ押し込むと、会場の雰囲気は最高潮になった。

 和歌山県かつらぎ町の会社員、松本圭輔さん(47)は前日の仕事を終え、近くのホテルから駆けつけた。「なんじゃこりゃ。天と地がひっくり返った感じ。このまま時間が過ぎて」と興奮した様子で話した。

 日本の勝利で試合が終了すると、ファンたちは「オー、ニッポーン」とジャンプしながらハイタッチしてコール。喜びを爆発させた。

 スタジアムカフェ代表の藤崎裕次さん(52)は試合前に2―1で日本の勝利と予想していた。その通りの結果に、「願望で言っただけだったけど、感無量。ありがとう!」と話した。

 ドイツ戦に続いて店で観戦した大阪市の会社員、正垣(しょうがき)健斗さん(30)は、ドイツに勝った勢いを信じて再び訪れた。「夢みたい。何が起こったのか意味がわからん。この後仕事があるけど、頑張れますよ」と笑みがこぼれた。

 友人3人と訪れた兵庫県尼崎市の大学生、橋本幸哉さん(18)は「やばい、1位通過なんてありえへん。めちゃくちゃうれしい」。友人たちと喜びをかみしめていた。

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