「竹+プラスチック」で目指せ脱炭素 新素材、自動車部品で実用化へ
鈴木裕
「竹+プラスチック」で脱炭素に貢献できないか。こんな発想から、竹の繊維を活用したプラスチックの新素材をトヨタグループの大手自動車部品メーカー「東海理化」(本社・愛知県大口町)が開発した。石油だけを原料にしたプラスチックに比べて二酸化炭素(CO2)の抑制につながることから、2024年以降には新素材を使った自動車部品の量産化をめざす考えだ。
自動車を制御する電子装置「エレクトロニック・コントロール・ユニット」が収まるECUケース。竹とプラスチックとの複合材でできたケースは、茶色で竹の風合いを残している。
「竹の繊維のおかげで強度があり、成形したときに反りが出ない。耐熱性や曲げ弾力もあり、ABS樹脂の代替素材の役目を果たせる」と、同社生産技術センター長の今枝勝行さんは話す。これまで使っていた成形機をそのまま使って加工できるのも有利な点だ。
「Bamboo+」(バンブ…