V字回復のアニメ市場にネトフリショック?!(小原篤のアニマゲ丼)

有料記事

[PR]

 本欄で毎年ご紹介している日本動画協会「アニメ産業レポート2022」で最も印象的な言葉は「ネトフリショック」。有り体に言うと、ネットフリックスの全世界有料会員数が過去10年で初めて減少する衝撃の事態となり、配信オリジナルアニメからこれというヒットが見えてこず、そんならってんで企画を減らしてくるんじゃないのネトフリさんよぉ?ってことです。ただし21年のアニメ市場の「配信」分野は前年比65.9%増の1543億円と絶好調。市場全体も「配信」と「商品化(キャラクター商品)」が牽引(けんいん)してコロナ禍から「V字回復」という景気のいい話です。

 もともと20年の市場もコロナ禍の中で前年比3.5%減にとどまり「健闘」だった、という分析でした(21年11月15日の本欄「-3.5%は『健闘』 コロナ禍のアニメ市場」)。今年のレポートによると、21年のアニメ産業市場(ユーザーが支払った金額を推定した広義のアニメ市場)は前年比13.3%増の2兆7422億円。これは19年の2兆5145億円も上回り過去最高で、17年に初の2兆円台に乗っていよいよ3兆円台が見えてきたか?

 内訳を見るとこれまでグイグイ伸びてきた「海外」(上映・放映・ビデオ・マーチャンダイジングなど海外のエンドユーザー売り上げの総額)が6.0%増の1兆3134億円とおとなしめ。それに対し国内市場――「海外」以外の「TV」「映画」「ビデオ」「配信」「商品化」「音楽」「遊興(パチンコ・パチスロ)」「ライブ」を全部足したもの――は21.0%増の1兆4288億円。20年に金額で「海外」に抜かれたのを、やはりV字回復で抜き返しました。頼もしいですね。

 前年比の増減で言うと「ライ…

この記事は有料記事です。残り1713文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント