高病原性鳥インフル、鹿児島で4例目 12万羽の殺処分開始

具志堅直 加治隼人
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 鹿児島県は2日、出水市養鶏場で高病原性鳥インフルエンザを新たに確認したと発表した。同県内では今季4例目で、過去最多を更新。採卵鶏約12万羽を飼育する養鶏場で、同日朝から殺処分を始めた。過去最大規模となった3例目(約47万羽)に続き県は自衛隊に災害派遣を要請した。

 全国では今季23例目。1日に遺伝子検査で鳥インフルエンザ(H5亜型)の陽性を確認し、高病原性の「疑似患畜」と判定された。同農場を中心に半径10キロ内の養鶏場で鳥や卵の移動などが制限される。

 これまでの県内の発生農場はいずれも同市内にある。殺処分の対象は4農場の計78万8千羽。最も多かった昨年度の3農場の計15万6千羽を大きく上回る。県畜産課の担当者は「環境中のウイルス濃度が相当高いと考えられる。養鶏産業への影響は甚大。衛生管理基準や消毒を徹底するしかない」。

 ツルの越冬地で有名な同市は今季、野鳥の感染も前例にない水準で広まっている。県自然保護課によると、11月1日からの1カ月間で、出水平野などの42カ所で計約1040羽のツルの死骸や衰弱個体を回収。過去最多だった2020年度の125羽を既に大幅に超えている。(具志堅直 加治隼人)

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