人生後半のキャリアどうする? 「こころの定年」迎えて始めた副業
大手通信会社に勤める東京都内の男性(53)は、数年前から、人生後半の働き方に不安を覚え始めた。
これまで、主に営業畑を歩んできた。
法人にシステム工事の営業をかけたり、契約書などの書類を作成したりする毎日。携帯会社のショップの店長をしたり、パソコンの周辺機器の家電量販店の販売応援に行ったりしたこともあった。
自分のやりたいことを考えることなく、自分の意思とほぼ関係なく異動して、仕事をがむしゃらにこなしてきた。
だが、50代を手前に、ふと思った。
「何十年も働いてきた割に、人に誇れるような、会社の外で通用するスキルが身についていないな」
このころ、「人生100年時代」の言葉が広まり、自分も意識するようになった。長寿の時代、これまでとは違う人生設計をする必要があるという「ライフ・シフト」の考え方が浸透していた時だった。
「これから働き続けることを考えると、やりたい仕事のスキルを身につけたい。今の部署にいても自分の望むスキルは身につかない」
記事の後半では、人生後半のキャリア形成に向けて、副業に注目が集まる背景や、取り組む時の心がけについて、専門家への取材などを通して紹介します。
男性はもともと、デザインに…
- 【提案】
■尾崎豊世代のもまいら「この支配からの卒業」のために、副業を始めよ 心を打つ記事である。副業の「功」の部分、本質を問う記事だ。さすがの片田貴也クオリティである。あっぱれ。 副業とは、Z世代のいかにもなオシャレ眼鏡をかけ、アップル製品
- 【視点】
働き始めて20年ほどになりますが、副業をしなかった時期がなく、常に何かしらの仕事を並行しています。そのため副業について良く質問を受けるのですが、いつも言うのは同じ、「タイムマネジメントができるかどうか、そして『やりたいこととできることは違う