増える外国ルーツの子どもたち 日本語支援の手厚さ、地域で大きな差
植松佳香
外国にルーツを持ち、日本語の指導が必要な子どもたちが増えています。学校現場では今、どんな取り組みが行われているのでしょうか。現場を訪ねました。
「『ぜひ来てください』はここ、最後に書こう」。先生が児童のそばでゆっくり話しかける。児童は例文を見ながら、紙に一文字ずつ丁寧に書き込んだ。
10月中旬、横浜市立南吉田小学校の国際教室を訪ねると、先生1人に3年生が8人。国語の授業で、保護者向けに運動会の招待状を書いていた。
国際教室では、外国籍や親が外国出身など外国にルーツがあり、日本語の指導が必要な児童のための授業が行われている。他の児童と一緒に受けられる授業は在籍クラスで受け、必要な教科だけ国際教室で受ける仕組みだ。
外国ルーツの子が半数以上の学校も
横浜市では、日本語指導が必…
- 【視点】
オンラインを活用した子どもの日本語教育支援についてお話しさせていただきました。記事中の南吉田小学校のように、すべての学校が多様な学びの機会を子どもたちに用意できれば良いのですが、外国ルーツの子どもたちは全国各地に偏在しており、支援に地域間格