「エルピス」初上映はカンヌ 韓ドラ「ウ・ヨンウ」にも通じる普遍性

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照井琢見
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 関西テレビで放送中のドラマ「エルピス」(月曜夜10時)の骨太な展開が、SNSなどで話題を呼んでいる。冤罪(えんざい)を生む司法や、それに加担するマスコミの構造に切り込む異色作。PRも異例ずくめで、世界初上映は仏・カンヌだった。

映画祭と同じ会場で

 10月中旬、カンヌで開かれた国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM(ミップコム)」で、「エルピス」の第1話は上映された。108の国から放送・配信業界の関係者が集まるイベントで、日本からも在京キー局、出版社や芸能事務所など14社が出展した。

 上映会場は、あのカンヌ国際映画祭と同じ「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」。そのメインホールで日本の作品が上映されるのは、この見本市で初めてのことだった。

 カンテレ東京コンテンツ事業部で、海外向けの番組販売を担当する佐藤一弘さん(47)によると、上映は主催者側に売り込んで実現したという。

 「冤罪(えんざい)という重いテーマを扱う作品ですが、“ノルディック・ノワール”と呼ばれる北欧のサスペンスものに似ていると、興味を持ってもらえた」

日本独特の題材

 物語の舞台は大手民放テレビ局。若手ディレクターの拓朗(眞栄田郷敦)は、偶然にもある死刑囚の冤罪疑惑の情報を入手する。アナウンサーの恵那(長澤まさみ)に報じようと持ちかけ、物語は始まる。

 題材は一見、日本の司法制度やマスコミのあり方など、ドメスティックに閉じているようにも映る。海外で受けるのか。

 佐藤さんは「海外向けに、と肩ひじを張らなくても、自然と受け入れられる」と考えている。

「ウ・ヨンウ」にも通じる?

 ネットフリックスで配信され…

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