「マイナ保険証」への一本化、性同一性障害当事者から不安の声

中島嘉克
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 2024年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する政府方針を巡り、心と体の性が一致しない性同一性障害の人たちに不安が広がっている。今の保険証は戸籍上の名前や性別を表面に記載しないことができるが、マイナカードだとそうした対応ができないためだ。

 厚生労働省によると、性同一性障害の人が希望し、保険者がやむを得ないと判断した場合、保険証の表面に通称名を記載したり、性別欄に「裏面参照」と記載したりすることができる。戸籍上の名前や性別は裏面の備考欄に記載される。

 しかしマイナカードはこうした対応をしていない。表面には顔写真と名前、性別、住所などがあり、裏面には12桁の個人番号がある。記載内容はマイナンバー法で定められ、住民票の情報がそのまま反映される仕組みだ。

 性同一性障害の当事者からは「保険証で進んできたものがマイナ保険証では後退してしまう」「相当な危機感がある」などと懸念の声が上がっている。(中島嘉克)

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