小学3年生「日本手話」で授業受けたい 札幌地裁、母親が意見陳述

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平岡春人 石垣明真
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 幼いころから使い慣れた「日本手話」で授業を受けられず、憲法で保障された「ひとしく教育を受ける権利」を侵害されたとして、北海道札幌聾(ろう)学校(札幌市)小学部3年の男児(9)が道を相手取り、慰謝料など550万円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、札幌地裁(守山修生裁判長)であった。道側は請求棄却を求めた。

 訴状や男児の母親(31)によると、男児は生まれつき耳が聞こえず、日本手話で育った。男児が通う同校小学部は日本手話で学べることになっており、2年時までの担任教員は日本手話ができた。

 しかし、今年度の担任は日本手話がほとんどできず、男児が理解できない「日本語対応手話」や身ぶりで指導。男児は授業についていけないショックからこの教員の授業を欠席している。母親は担任の交代を求めたが、同校は一部の授業で日本手話ができる補助教員をつけるにとどめ、交代には応じていないという。

〈日本手話と日本語対応手話〉 日本手話は主にろう者同士で使われ、手だけでなく、あごや眉などの動きも文法的な意味をなす。語順が日本語と異なる場合もある。一方、日本語対応手話は、日本語の文法に合わせて単語ごとに手の動きを当てはめ、助詞を口の動きや指文字で補う。日本語を十分に獲得していないろう児には、日本語対応手話を理解できないとされる。

 この日の弁論では、男児と同じく耳が聞こえない母親が日本手話で意見陳述し、支援者が内容を通訳した。

 「日本手話は日本語の一種と…

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