「核なき世界」をどう実現? 賢人会議15人 オバマ氏もビデオ参加

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田嶋慶彦 野平悠一
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 広島市で10、11日に開催される「『核兵器のない世界』に向けた国際賢人会議」について、政府は2日、委員15人を発表した。核保有国と非保有国の有識者による「自由闊達(かったつ)な議論」を通して、核軍縮の機運を高め、具体的な道筋を探るのが目的。来年5月の同市での主要7カ国首脳会議G7サミット)につなげる狙いもある。

 日本人委員は3人で、座長の白石隆・熊本県立大理事長や、軍縮会議政府代表部大使を務めた高見沢将林(のぶしげ)氏ら。外国人委員は米ロなどの核保有国も含めて12人。政府関係者は「議論したことを実現できるように、実務者も参加するのが特徴だ」と話す。オバマ元米大統領やグテーレス国連事務総長からビデオメッセージが寄せられる予定。

 岸田文雄首相は10日の開会セッションに参加する方向で調整している。核兵器のない世界という「理想」と、厳しい安全保障環境という「現実」を結び付けるために、自身が打ち出した行動計画「ヒロシマ・アクション・プラン」について説明する。

 委員による議論のほか、10…

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