苦しい時も笑顔でやってきた板倉滉、涙の理由「チームを信じて託す」

有料記事森保ジャパン

岩佐友
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 歴史的な勝利を告げる笛が鳴ると、日本代表のDF板倉滉ボルシアMG)はあおむけに倒れ込んで夜空を見上げた。

 二つの感情が交錯した。

 「うれしいという思いもあるし、次に出られない悔しさもあるし」

 仲間と抱き合うと、目を真っ赤にして泣いた。

 1日のスペイン戦でワールドカップ(W杯)1次リーグ3試合連続フル出場を果たした。

 3バックの右で起用され、前半はゴール前で体を張る展開が続いた。同11分にFWモラタにヘディングシュートをたたき込まれたシーンでは「マークのずれが生じた」。

 でも、引きずらなかった。

 「そこからぶれずに、1点差で推移していればチャンスはくると思っていた。立て続けにやられないように注意した」

 同39分、後ろから相手選手を倒してイエローカードを提示された。

 今大会2枚目だ。

 累積警告により、勝っても決勝トーナメント1回戦には出場できないことが決まった。

 「2枚もらったことは悔しいけど、どうこう言っても仕方がない」

 後半に逆転した後も1対1の場面では冷静に対応し、的確な読みでピンチの芽を摘んだ。

 9月に左ひざ内側側副靱帯(じんたい)を部分断裂。けがをした瞬間は「W杯は厳しいんじゃないかと思った」。

 でも、持ち前のポジティブさで前を向いた。

 「これもサッカーだと切り替えられた」

 すると予想以上に回復が早まった。「ギリギリで間に合うかもしれないと聞いて、良い状態に仕上げていくことを目標にした」

 開幕3日前にあった11月17日の親善試合カナダ戦で実戦に復帰。25歳は明るい性格でムードメーカーの役割を担った。

 練習のボール回しでは、年上も年下も関係なく、いつも笑顔で周りに声をかける。

 チームが苦しい時も変わらない。

 第2戦でコスタリカに敗北し…

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