引退試合17歳差のコンビ 西武の新人捕手が内海哲也に学んだこと

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 わずか数分間、たった5球のやりとりは、ルーキーにとって「一生の宝。一生の経験」になった。

 9月19日、ベルーナドーム。埼玉西武ライオンズドラフト3位新人、古賀悠斗捕手(23)=中大=は重大な役割を任された。

 マウンドに上がるのは、内海哲也(40)。この日が引退試合だった。

 試合前のブルペンから、明らかに球場の雰囲気がいつもと違った。投球練習で1球投げるごとに温かい拍手が降り注ぐ。23歳はさすがに、「緊張した」。

 1軍で内海が先発するのは、これが今季3試合目だった。そのすべてで先発マスクを任されてきた。

 左腕は試合前、1球目に何を投げるか決めるタイプではない。サインは古賀がまかされていた。

 ただ、この日は一生に一度の現役最後の日。「どうしますか?」と試合前に聞いた。

 内海の返答は「いつも通りで」だった。

 打者1人に投げて、交代する予定だった。この1人を塁に出すわけにはいかない。楽天の1番山崎剛に対して、初球はスライダーを要求した。

 内海は首を振った。

 選んだのは直球。2球目以降…

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