7年前のハリー・ウィンストン1億円強盗 国際手配の3人英国で拘束
2015年に東京・表参道の宝石店で約1億円相当の貴金属を強奪したなどとして国際手配されていた英国籍の男3人が、事件後に出国した先の英国で身柄を拘束されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。日本へ引き渡すかの審理が順次、現地で行われる見込みという。
事件は15年11月、表参道ヒルズ(東京都渋谷区)の「ハリー・ウィンストン」で発生。警備員が殴られ、ショーケースから指輪など46点(1億600万円相当)が奪われた。警視庁は事件2日後に出国した3人について、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて強盗致傷容疑などで国際手配していた。
捜査関係者によると、3人のうち2人は別の事件に関与したとして英当局に身柄を拘束された。残りの1人についても国際手配された容疑で拘束されているといい、こちらの人物についてはすでに引き渡しの審理が始まっているという。
日本と英国では犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、引き渡しの合意に至れば条約が未締結の国との間で相手国民が引き渡される初のケースとなる。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。