水戸黄門が調査した古墳、330年ぶりに発掘へ 栃木県大田原市

小野智美
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 栃木県大田原市湯津上の国指定史跡「上侍塚古墳」で5日、330年ぶりに墳丘を掘る調査が始まる。「水戸黄門」で知られる水戸藩主・徳川光圀が命じた1692年の調査以来の発掘となる。

 調査を担う栃木県に11月18日付で国の許可が出た。

 上侍塚古墳は全長114メートルの前方後方墳。約1キロ北にある下侍塚古墳とともに1692年、光圀が発掘調査をした。銅鏡などの出土品の記録が残り、「日本初の学術的発掘」とされる。

 5日は上侍塚古墳の前方部と後方部の間のくびれた部分の試掘にむけ準備を始める。発掘を担当する「とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター」の内山敏行副主幹によると、光圀は発掘調査後に土を盛る修復を指示したという。内山さんは「私たちがいま見ているのは、江戸時代に修復した姿のはずです」と話す。

 本来の古墳は、全面が石に覆われていると考えられる。くびれた部分の試掘の後は、高さ11・5メートルの後方部の墳丘を東西南北の各方角に幅2メートルずつ、30~40センチ下まで掘る。後方部が3段の階段状になった本来の古墳の姿を確認できそうだ。

 さらに内山さんは「光圀の発掘調査の範囲がわかるのではないか」と期待する。330年前の記録には銅鏡、鉄のやじり、おのなどの出土品の記載はあるが、掘った範囲は書かれていない。(小野智美)

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