迷ったらスマホを見て 川崎の高校吹奏楽部、先輩が後輩に残したもの
浜田奈美
【神奈川】迷った時は、スマホの中の先輩の言葉を読んでみて――。川崎市立橘高校吹奏楽部では、9月に一線を退いた3年の全員が、新チームを率いる後輩たちに「言葉」を残した。2年生はLINEで共有し、ことあるごとに各自が先輩たちの言葉と対話している。
10月中旬、中原区にある橘高校。吹奏楽部の新チームが地域のイベントに向けて練習に打ち込んでいた。
躍動しながらリズミカルに奏でていたのは、「ミスター・インクレディブル」の合奏。前方に座る学生指揮者が「笑顔でお願いします」と指摘すると、全員で元気よく「はい!」。再び音を鳴らし始めた。
同校は9月3日に開かれた東…